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第29回日本オープンゴルフ選手権(1964年)

2023.03.13
優勝カップを前に笑顔の杉本英世(日本プロゴルフ協会30年史より) 優勝カップを前に笑顔の杉本英世(日本プロゴルフ協会30年史より)

大器・杉本英世が待望の初優勝

 東京ゴルフ倶楽部で9年ぶり5回目、狭山移転後では2回目の開催となった1964(昭和39)年大会、スポーツ各紙の戦前予想では陳清波、杉原輝雄、石井朝夫、橘田規らが優勝候補に挙げられていた。  陳にとって東京GCはホームコースであり、日本オープンは上位の常連。杉原は2年前のチャンピオンで前年も2位に入っている。しかも、2人ともこの年はすでに複数勝利を挙げる充実...

第28回日本オープンゴルフ選手権(1963年)

2023.02.27
1963年9月21日付日刊スポーツ 1963年9月21日付日刊スポーツ

戸田藤一郎、最年長48歳9カ月で24年ぶり大会V

 快挙が達成された年になった。  9月18~20日に三重県の四日市CCで行われた大会は、プロ71人、アマ27人が出場して行われた。「山城」と呼ばれる丘陵に造られた日本有数の長距離のコースと言われ、距離は7015ヤード、パー72の設定だった。  第1日、周囲を驚かせたのがこの年49歳になる戸田藤一郎だった。日刊スポーツ紙によると、3番1メートル、4番6メートル...

第27回日本オープンゴルフ選手権(1962年)

2023.02.13
優勝カップを掲げる杉原輝雄(日本プロゴルフ協会30年史より) 優勝カップを掲げる杉原輝雄(日本プロゴルフ協会30年史より)

格上2人との競り合いを制して杉原輝雄が初優勝

 160㎝の小さな体でAONら大型プレーヤーと渡り合い、一時代を築いた杉原輝雄。飛距離のハンディをショットの精度と粘り強い小技でカバーして現役時代に50を超える勝ち星を挙げた。その、最初の一歩となったのが1962(昭和37)年の日本オープンである。  会場は千葉県の千葉CC梅郷C(6940ヤード、パー72)だった。まだトーナメントが年間数試合しかなかった時代...

第26回日本オープンゴルフ選手権(1961年)

2023.01.30
1961年11月11日付日刊スポーツ 1961年11月11日付日刊スポーツ

細石憲二が暗闇の5人プレーオフを制して初優勝

 この年、歴史に残る大激戦が展開された。11月8~10日、千葉・鷹之台CC(7070ヤード、パー72)で開催された。  第1日は、出場171人(172人記載記事あり、うちアマチュア59人)と大人数で行われた。第1の予選カットが設けられていた。コース記録タイの3アンダー63で首位に立ったのは、中村寅吉と佐藤精一。中村はインスタートを1アンダーで折り返し、2番で...