第22回日本プロゴルフ選手権(1954年) 2017.04.03 戦いを終え、13番グリーンで互いの健闘をたたえ合う石井茂(左)と小野光一(ゴルフ1954年8月号より) 41歳でつかんだ初タイトル 静岡県伊東市を故郷とするプロゴルファーは多い。中でも石井姓のプロは太平洋戦争前後の日本プロゴルフ界で大きな存在感を示していた。 最初にタイトルを手にしたのは石井三兄弟の長兄・治作。1935(昭10)年の関西プロで初優勝を飾っている。戦後、まず三兄弟の末弟・哲雄が1951年の日本プロで優勝。三兄弟の親戚筋に当たる迪夫と日本プロゴルフ殿堂入りしている朝夫は1... 詳しく見る
第43回日本女子プロゴルフ選手権(2010年) 2017.03.21 優勝トロフィーを掲げる藤田さいき 写真提供:日本女子プロゴルフ協会 故障を乗り越えてつかんだ初公式戦タイトル 2010(平成22)年の会場は桜の名所として知られる吉野山を有する奈良県吉野町のグランデージGC(6601ヤード、パー72)。多くのホールに水が絡む戦略的なコースだ。 穏やかな晴天となった初日、前年優勝者の諸見里しのぶが6アンダー、66で単独首位に立った。スタートホールの10番パー5でバーディーを奪うと、11番パー4ではバンカーから47ヤードと距離のある... 詳しく見る
第56回日本プロゴルフ選手権(1988年) 2017.03.06 日刊スポーツ昭和63年7月25日付 尾崎健がイーグル一発でONを逆転、2度目のV この年、初めて「AON」がそろった大会は、梅雨明け直後の蒸し暑さとの戦いにもなった。会場は愛媛・愛媛GC(7040ヤード、パー72)。まず注目は全英オープンから帰国してぶっつけ本番で臨んだ「A」青木功だった。 第1日、青木は英国からの長旅と蒸し暑さの中で精彩を欠いた。全英が1日延びて帰国が遅れ、会場のある松山にたどり着いたのが大会前日の夜。時差ぼけの睡眠... 詳しく見る
第18回日本女子プロゴルフ選手権(1985年) 2017.02.20 絶対的女王・涂阿玉が史上3人目の3冠を達成 近年の女子プロゴルフ界はイボミやアンソンジュ、申ジエらの韓国勢が賞金ランキング上位を占め、一大勢力となっている。1980年代、今の韓国勢に匹敵するほど日本人選手にとって脅威となっていた存在があった。涂阿玉を中心とした台湾勢だ。涂は1981(昭和56)年に日本女子プロゴルフ協会準会員となると、翌82年から圧倒的な存在感を示して賞金女王の座に君臨していた。この... 詳しく見る