日本ゴルフ殿堂

偉業を称え、未来を拓く。ゴルフから

殿堂コラム

Japan Golf Hall of Fame

カテゴリー

人気ランキング

最近の投稿

月間アーカイブ

日本プロゴルフ選手権

第11回日本プロゴルフ選手権(1936年)

2017.04.17
1936年9月18日付、東京日日新聞 1936年9月18日付、東京日日新聞

宮本留吉が貫録の大会4勝目

 第1回大会以来、関西か関東で行われていた日本プロが初めて他の地域で開催されたのが1936(昭和11)年のことだった。会場は中部地区で最も歴史のある愛知県の名古屋GC和合コース(6510ヤード、パー70)。開場は1929年。大谷光明が設計を手掛けている。  9月14日、48人の選手が36ホールストロークプレーの予選に挑んだ。ゴルフ誌のゴルフドムは「干ばつのた...

第22回日本プロゴルフ選手権(1954年)

2017.04.03
戦いを終え、13番グリーンで互いの健闘をたたえ合う石井茂(左)と小野光一(ゴルフ1954年8月号より) 戦いを終え、13番グリーンで互いの健闘をたたえ合う石井茂(左)と小野光一(ゴルフ1954年8月号より)

41歳でつかんだ初タイトル

 静岡県伊東市を故郷とするプロゴルファーは多い。中でも石井姓のプロは太平洋戦争前後の日本プロゴルフ界で大きな存在感を示していた。  最初にタイトルを手にしたのは石井三兄弟の長兄・治作。1935(昭10)年の関西プロで初優勝を飾っている。戦後、まず三兄弟の末弟・哲雄が1951年の日本プロで優勝。三兄弟の親戚筋に当たる迪夫と日本プロゴルフ殿堂入りしている朝夫は1...

第56回日本プロゴルフ選手権(1988年)

2017.03.06
日刊スポーツ昭和63年7月25日付 日刊スポーツ昭和63年7月25日付

尾崎健がイーグル一発でONを逆転、2度目のV

 この年、初めて「AON」がそろった大会は、梅雨明け直後の蒸し暑さとの戦いにもなった。会場は愛媛・愛媛GC(7040ヤード、パー72)。まず注目は全英オープンから帰国してぶっつけ本番で臨んだ「A」青木功だった。  第1日、青木は英国からの長旅と蒸し暑さの中で精彩を欠いた。全英が1日延びて帰国が遅れ、会場のある松山にたどり着いたのが大会前日の夜。時差ぼけの睡眠...

第21回日本プロゴルフ選手権(1953年)

2017.02.06
1953年6月19日付報知新聞 1953年6月19日付報知新聞

悪天候の中、陳清水が大会初の40代覇者となる

 NHKが日本初のテレビ本放送を開始し、政治の世界では「バカヤロー解散」が話題となった。1953(昭和28)年はそんな年である。  この年の日本プロは6月15日から4日間、千葉県の我孫子GCで開催された。大会前、報知新聞が優勝候補の筆頭に推していたのは我孫子GC所属の林由郎だった。林は戦後、我孫子GCで開催された日本プロ(1948、49年)、日本オープン(1...