第79回日本オープンゴルフ選手権(2014年)
優勝カップを掲げる池田勇太(JGAホームページより転載)池田勇太が逃げ切って大会初制覇
52年ぶり2度目の開催となる千葉カントリークラブ梅郷コース(7081ヤード、パー70)を舞台に10月16日から行われた。
前年のマスターズチャンピオンで当時世界ランキング2位のアダム・スコットが本選手権初参加。第1ラウンドでは607ヤードの18番パー5を2オンさせてバーディ締め。2アンダーパーの68で9位につけた。
第1ラウンド首位は8バーディ・1ボギーの63で回った48歳のプラヤド・マークセン。1打差で池田勇太が追う。
マークセンは第2ラウンドを68にまとめ、通算9アンダーパーで首位の座を守る。池田も同じく68で1打差2位をキープした。3打差3位に片山晋呉。スコットは72と苦戦して9打差19位に後退した。
第3ラウンドで存在感を示したのは池田だった。6バーディ・2ボギーの66はこのラウンドベストタイ。通算12アンダーパーとして片山、マークセンの2位グループに3打差をつけて首位に躍り出た。
第4ラウンド、最終組は池田と片山という組み合わせになった。2005、08年の2度、本選手権を制している片山は41歳。長く勝てない時期があったが前年、5年ぶりの通算27勝目を挙げて復調気配だった。29歳の池田は本選手権でローアマチュアを2度獲得しているがプロ入り後の最高成績は10位。通算11勝の実力を考えれば決して相性がいい大会ではなかった。
池田、片山ともにアウトは1オーバーパーの36。実力者2人にタイトルの重みがのしかかっているかのようだった。
スコアを伸ばしてきたのは3組前を回る25歳の小平智だ。当時2勝の若武者はアウトを3バーディ・1ボギーで回ると、インでは11、12番でバーディ。首位の池田に迫ってきた。
苦しんでいた池田がひと息ついたのが11番だった。2打目をピッタリつけて初バーディ。すると、続く12番では花道からチップインバーディ。再び差を広げた。
片山も12、13番連続バーディで食い下がる。直後、難易度1位の14番で最終組の2人がボギー。この時点で首位の池田が12アンダーパー、片山、小平が9アンダーパーの2位に並ぶ展開になった。
204ヤードの16番パー3、池田は5番アイアンでグリーン奥のバンカーに入れた。想定以上に飛んでしまった1打だった。ピン方向には打てない状況に陥ってダブルボギー。片山、小平とは1打差になった。同じころ、小平は18番でピンチをしのぎ9アンダーパーで終了。スコットは38位だった。
最終組は17番を互いにパーで終える。18番、ラフを渡り歩いた片山は3打目でグリーンを捕えられなかった。池田はフェアウェイからの3打目を奥に切られたピンのさらに奥につけた。
片山の4打目は入らず、池田はカラーからパターでピッタリ寄せる。池田の顔に、ようやく安堵の表情が浮かんだ。
苦しんだ末の1打差逃げ切り。優勝インタビューで「この試合にどうしても優勝したい思いがあった」と喜びをかみしめた。
(文責・宮井善一)
プロフィル
池田勇太(いけだ・ゆうた)
1985(昭和60)年12月22日生まれ、千葉県出身。東北福祉大学時代に日本学生ゴルフ選手権連覇。2008年にプロデビューし、2009年の日本プロゴルフ選手権で初優勝を飾る。2016年には賞金王に輝き、2025年終了時で通算21勝をマーク。日本オープンゴルフ選手権では2014、17年の2勝を挙げている。
第79回日本オープンゴルフ選手権
| 順位 | 選手名 | Total | Round |
|---|---|---|---|
| 1 | 池田 勇太 | 270 | = 64 68 66 72 | 2T | 小平 智 片山 晋呉 |
271 | = 68 68 69 66 = 68 66 67 70 |
| 4 | P・マークセン | 273 | = 63 68 70 72 |
| 5 | 近藤 智弘 | 274 | = 68 69 69 68 |
| 6T | 室田 淳 B・ケネディ |
275 | = 70 72 66 67 = 68 70 69 68 |
| 8T | 甲斐 慎太郎 河井 博大 藤本 佳則 |
276 | = 70 74 67 65 = 69 71 69 67 = 71 70 67 68 |








