第77回日本オープンゴルフ選手権(2012年)
優勝カップを掲げる久保谷健一(JGAホームページより転載)初の沖縄開催。6打差逆転で久保谷健一が大会初制覇
本選手権初の沖縄県開催。会場は那覇ゴルフ倶楽部(7176ヤード、パー71)である。 沖縄の本土復帰40周年記念事業の一環にも位置づけられおり、第1、第2ラウンドは3人合わせて本選手権11勝の青木功、尾崎将司、中嶋常幸(いずれも特別承認での出場)が同組となった。
開催期間中は連日強い風が吹き、選手たちはスコアメークに苦労した。第1ラウンドは1オーバーパー72のB・ケネディ、佐藤信人、J・チョイ、黄重坤、S・K・ホの5人が首位。57歳の中嶋ら3人が1打差6位につけた。
第2ラウンドは70をマークした平塚哲二が通算1オーバーパーで3打差の首位に立つ。2位は小田孔明。4打差3位には69で回った沖縄出身の宮里優作ら5人が並ぶ。この中には中嶋の名前もあった。70歳の青木、65歳の尾崎はともに通算18オーバーパーの90位で後半に進むことができなかった。
台風の影響で強風に横殴りの雨も加わった第3ラウンド、平塚は4バーディ、6ボギーの73と苦戦したが通算3オーバーパーで首位を守った。2打差の2位は小田と、この日ただ1人のアンダーパーとなる70をマークしたフィリピン出身のJ・パグンサン。前年のアジアンツアー賞金王で、この年から日本を主戦場にした選手だ。
変わらず強い風が吹いた第4ラウンド、6打差6位にいた久保谷健一が上位に迫ってきた。追い風の10番パー5では2打目が勢いよくピンに当たって2mにつき、これを沈めてイーグル奪取。グッと差を縮めた。
平塚とパグンサンの最終組は平塚がアウトで4オーパーパーと崩れ、パグンサンが首位を奪っていた。平塚はインでも苦戦し、通算10オーバーパーの3位に終わった。パグンサンも14、15番の連続ボギーで崩れかけたが16番バーディで通算6オーバーパー。2位に浮上していた久保谷に2打差をつけた。
グリーン手前から右側にかけて池が広がる17番パー3、パグンサンの1打目は左からの風に押されて池へと転がり落ちた。このホールはダブルボギー。18番でバンカーからパーセーブした久保谷と通算8オーバーパーで並んだ。
18番、グリーン左のラフから1.5mに寄せたパグンサンだったが、このパーパットを決められない。待っていた久保谷が大会タイの6打差逆転勝利をつかみ、プレーオフで敗れた前年大会の雪辱を果たす。さらに、2002年日本プロに続く2冠達成でもあった。
観客の前での優勝インタビュー、久保谷はまさかの大逆転に戸惑いの表情を浮かべながらも「返還40周年の年に、ジャパンオープンという大きなタイトルを手にできたことは本当にうれしい」と喜びを口にする。沖縄では1997年の大京オープンに次ぐ2勝目。「沖縄大好きです!」と締めくくった。
(文責・宮井善一)
プロフィル
久保谷健一(くぼや・けんいち)
1972(昭和47)年3月11日生まれ、神奈川県出身。明治大学を経て1995年プロ入り。1997年のフジサンケイクラシックで尾崎将司との競り合いを制して初優勝を飾った。2002年に日本プロゴルフ選手権を、2012年に日本オープンゴルフ選手権を制するなど通算7勝を挙げている。
第77回日本オープンゴルフ選手権
| 順位 | 選手名 | Total | Round |
|---|---|---|---|
| 1 | 久保谷 健一 | 292 | = 74 73 75 70 |
| 2 | J・パグンサン | 293 | = 76 72 70 75 |
| 3 | 平塚 哲二 | 294 | = 73 70 73 78 |
| 4T | 呉 阿順 金 度勲 宮里 優作 |
296 | = 75 73 78 70 = 78 73 72 73 = 78 69 72 77 |
| 7T | @松山 英樹 宮里 聖志 I・J・ジャン |
297 | = 78 75 74 70 = 78 72 75 72 = 74 75 75 73 |
| 10T | 谷原 秀人 池田 勇太 小田 孔明 |
298 | = 80 71 74 73 = 78 72 71 77 = 73 73 72 80 |
@アマチュア








