日本プロゴルフ殿堂

偉業を称え、未来を拓く。ゴルフから

日本プロゴルフ殿堂入り式典

Japan Professional Golf Hall of Fame

日本のプロゴルフ界に偉大な功績を残し、多くの人々に感動を与えた先人に対して、感謝と敬意を表する
「日本プロゴルフ殿堂」の記念式典です。

式典第八回並びに第九回

第八回並びに第九回 日本プロゴルフ殿堂入りプロゴルファー発表第九回日本プロゴルフ殿堂入り式典

第八回並びに第九回日本プロゴルフ殿堂入り式典
プロゴルファー顕彰

「第八回並びに第九回日本プロゴルフ殿堂入り式典」を3月11日、神奈川・パシフィコ横浜のアネックスホールで行った。主に1972年以前に活躍した選手を顕彰する「レジェンド部門」では、コロナ禍で式典が延期になっていた第8回の中村兼吉、謝敏男、第9回の山本増二郎、古賀春之輔、安田春雄に、主に1973年以降に活躍した選手への「プレーヤー部門」では、第8回の岡田美智子、海老原清治、第9回の尾崎直道、塩谷育代に、それぞれに顕彰状とクリスタルトロフィーを贈った。また、特別賞として、第8回の渋野日向子、第9回の松山英樹、稲見萌寧、笹生優花にそれぞれ表彰状とトロフィーを贈った。(敬称略)

あいさつに立った松井功理事長は、列席した日本プロゴルフ殿堂正会員、賛助会員に感謝し、顕彰者、特別賞表彰者の功績を紹介した。続いて、来賓の日本ゴルフ協会・竹田恆正会長、日本生産性本部の茂木友三郎会長(キッコーマン名誉会長)が顕彰者に祝福の言葉を贈った。第8回顕彰者から壇上に上がった。コロナ禍もあって欠席した謝の顕彰は、前日10日に就任したばかりの吉村金八日本プロゴルフ協会会長が代理で受けた。

岡田は、LPGAツアー10勝、1995年大王製紙エリエール女子オープンを50歳312日で制してギネスブックでも承認された最年長優勝記録保持者。同じ女子プロ1期生の樋口久子理事(第2回顕彰者)から顕彰された。あいさつでは「私はゴルフがうまくなくて30歳の時に伊勢原に行って中村寅吉さんに教えを受けたときに『10勝して一人前』と言われました。50歳の時にエリエールで勝って、やっと夢がかないました」と話した。

2002年欧州シニアツアー賞金王の海老原は、青木功副理事長(日本ゴルフツアー機構会長、第2回顕彰者)から顕彰を受けた。レギュラー時代は青木ファミリーの番頭格として行動を共にしてきた。グータッチで喜びを分かち合った海老原は「女房と2人で右も左もわからない欧州に行って、自分なりに頑張ってきました。最初は溶け込むのが難しかったが、途中から楽しくなってきて、成績もよくなった。よくやったなと思います」と話した。

第8回特別賞の渋野はメッセージビデオを寄せ「子供たちの希望になれるように頑張ります」と、受賞後の決意を語った。

続いて第9回顕彰者。日本プロゴルフ協会理事長(現会長職)を務め、我孫子一門の礎を築いた山本の顕彰には、次男山本博氏が登壇。「目立った成績を残していない父ですが、このような賞をいただき、母も喜んでいると思います」とあいさつした。日本プロゴルフ協会設立に関わり、副理事長も務めた古賀の顕彰には、長男古賀公司氏が登壇。同じ第9回顕彰者の安田について生前の古賀が話していたことを明かし「仰向けに寝て手を使わずに立ちあがれる足腰の強さがあったと言っていました。私はティーチングプロをしていますが、父が書いたレッスン書が出てきて、今私が教えていることを同じでした。思い切り振れとインスピレーションしか言われた記憶はないのですが、教えてくれていたんだなと思います」と思い出を話した。

アジアサーキットで3勝を挙げ「和製ビッグ3」として活躍した安田が登壇。青木副理事長とグータッチを交わした。「19歳でプロになって60年になりました。現役のころは順調に伸びて行って、ビッグ3と呼ばれるようないい選手でした」と笑いを誘い「そのうちに青木功とか尾崎将司というのが出てきて勝てなくなった。何とか勝とうと思ったがなかなか勝てなかった。たくさん優勝できなかったが、2位の数は日本一とも言われました。(殿堂入り顕彰を受けて)2位でもすごいんだよと、これから教えていきたい」と、久しぶりの「安田節」を聞かせた。

ツアー32勝の尾崎は、青木副理事長から受け取ったトロフィーを高々と掲げた。あいさつではいきなりアカペラで歌い出した。長渕剛の「乾杯」をアレンジし「♪乾杯 いま 僕は人生の 大きな大きな舞台に立ち」と歌い、喝采を浴びた。「3月11日は東日本大震災の日でもあり、僕の結婚記念日でもあります。震災以来、乾杯をしたことがないんですが、今日ぐらいは乾杯したいと思います」と話した。会見では「自分で取りに行ける賞ではないので、違った感じですね。ずっとゴルフをやってきた足跡を評価してもらったというか。年を取ってくるごとにだんだん自分の中に響いてくると思う」と、かみしめるように話した。

女子公式戦3冠、2度の賞金女王に輝いた塩谷は樋口久子理事から顕彰を受け「ウルッと来ました」という。「樋口さんに憧れて40年前にゴルフに入りました。毎年、手帳に『今年はシード権を取る』『今年は優勝する』『今年は賞金女王になる』などと書いてやってきました」と話した。会見では樋口とのことについて「樋口さんのオーストラリアで優勝したところをテレビで見て、スポーツが仕事になることを知り、樋口さんが陸上をやっていたというので、私も陸上を始めて足腰を鍛えようと思いました」と振り返った。ゴルフに科学的トレーニングを取り入れた先駆者でもあり「自分は下手で、びっくりするぐらいひどいショットを打つんです。上手になりたい一心でした」と話した。

第9回特別賞は3人。2021年マスターズ優勝の松山の表彰は、恩師の阿部靖彦・東北福祉大ゴルフ部監督が登壇。2021年に行われた東京オリンピックゴルフ競技女子で銀メダルを獲得した稲見の表彰は、子供時代からの練習の場である北谷津ゴルフガーデンの土屋大陸社長が登壇。2021年全米女子オープン優勝の笹生の表彰は、小林浩美副理事長(日本女子プロゴルフ協会会長)が登壇。それぞれ表彰状とトロフィーを受け取った。
(文責・赤坂厚)

第八回 日本プロゴルフ殿堂入り顕彰者のご紹介

謝 敏男

しゃ・びんなん
謝 敏男

空前絶後、3週連続完全優勝を果たした台湾の英雄

1940(昭和15)年8月9日生まれ

中村 兼吉

なかむら・かねきち
中村 兼吉

日本人初の海外メジャー予選通過を記録

1911(明治44)年6月20日~
1974(昭和49)年2月28日

岡田 美智子

おかだ・みちこ
岡田 美智子

50歳312日での優勝はギネス認定の世界記録

1945(昭和20)年1月11日生まれ

海老原 清治

えびはら・せいじ
海老原 清治

欧州シニアツアー賞金王の快挙を達成

1949(昭和24)年4月2日生まれ

渋野 日向子

しぶの・ひなこ
渋野 日向子

全英女子オープンで日本人女子42年ぶりのメジャー制覇

1998(平成10)年11月15日生まれ

第九回 日本プロゴルフ殿堂入り顕彰者のご紹介

山本 増二郎

やまもと・ますじろう
山本 増二郎

戦後プロゴルフ界復興の立役者

1911(明治44)年12月25日~
2000(平成12)年10月2日

古賀 春之輔

こが・はるのすけ
古賀 春之輔

関西プロゴルフ界の屋台骨を支えた重鎮

1913(大正2)年3月9日~
1988(昭和63)年1月12日

安田 春雄

やすだ・はるお
安田 春雄

和製ビッグ3の一角を担ったアイアンの名手

1943(昭和18)年1月19日生まれ

尾崎 直道

おざき・なおみち
尾崎 直道

粘り強く32勝を積み上げた尾崎3兄弟の末弟

1956(昭和31)年5月18日生まれ

塩谷 育代

しおたに・いくよ
塩谷 育代

通算20勝、公式競技3冠、賞金女王2回の実績が光る

1962(昭和37)年5月28日生まれ

松山 英樹

まつやま・ひでき
松山 英樹

マスターズで日本男子悲願のメジャー初制覇

1992(平成4)年2月25日生まれ

稲見 萌寧

いなみ・もね
稲見 萌寧

東京五輪で日本ゴルフ界初の五輪メダリストに輝く

1999(平成11)年7月29日生まれ

笹生 優花

さそう・ゆうか
笹生 優花

全米女子オープン史上最年少優勝の快挙

2001(平成13)年6月20日生まれ

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第九回日本プロゴルフ殿堂入り式典