日本プロゴルフ殿堂

偉業を称え、未来を拓く。ゴルフから

日本プロゴルフ殿堂入り式典

Japan Professional Golf Hall of Fame

日本のプロゴルフ界に偉大な功績を残し、多くの人々に感動を与えた先人に対して、感謝と敬意を表する
「日本プロゴルフ殿堂」の記念式典です。

式典第二回

第二回 日本プロゴルフ殿堂入りプロゴルファー発表 第二回日本プロゴルフ殿堂入り式典

第二回 日本プロゴルフ殿堂入り
プロゴルファー発表

「第二回日本プロゴルフ殿堂入り式典」が2月17日、東京・日本橋三越本店の1階中央ホール特設ステージで行われた。今回、顕彰されたのはレジェンドの部で、1920年に日本のプロゴルファー第1号となった福井覚治のほか、安田幸吉、島村祐正、二瓶綾子の日本の男女プロゴルフ発展のパイオニアとして活躍した4人と、プレーヤー部門として1977年全米女子プロ選手権で日本人初のメジャー制覇を成し遂げた樋口久子、1983年ハワイアンオープンなど世界4大ツアーを制した青木功の2人。
顕彰者の家族、関係者のほか、三越本店を訪れた買い物客などが見守る中で、顕彰状と記念のクリスタルトロフィーを受け取った。2013年全米プロシニアを制した井戸木鴻樹は特別賞を受けた。

式典の冒頭、広瀬道貞・日本プロゴルフ殿堂理事長が「プロゴルフが始まって100年、ゴルフ人口が約1000万人になった。節目節目でプロの大きな活躍があった。今後もファンに大きな喜びを与えてもらいたい」とあいさつ。来賓の島村宣伸・日本プロスポーツ協会会長は「殿堂入りした方々の名誉は計り知れない。こういう機会があれば、今後の選手の張り合いになる」と話し、会場となった三越の石塚邦雄・三越伊勢丹ホールディングス代表取締役会長執行役員は「福井覚治がプロになった翌年、1921年に三越には運動具部をつくってスポーツ用品、ゴルフ用品の販売を始めた。プロゴルフとともに始まった」とあいさつした。

故人の顕彰では家族が代理出席。福井覚治の孫の福井正氏は「祖父が1920年に舞子(兵庫)でプロになって九十数年。殿堂入りに感謝しています」と話した。安田幸吉の3男の安田幸雄氏は「父は優勝が1回もありませんので、殿堂に入れるとは思わなかった。さっそく親父のところに報告に行きます」と話し、島村祐正の長男、島村正行氏は「皆さんの片隅に入れていただいて光栄です。九州にこういうプロがいたんだと思っていただければ幸いです」とあいさつした。

昨年脳手術をした二瓶は姪でティーチングプロの岡田裕美子さんの助けを借りながらも、雪の福島から駆けつけ、壇上に元気な姿を見せた。岡田さんがあいさつを代読。「女子プロ協会が出来た四十数年前を思い起こすと、後輩の活躍、今の隆盛はすばらしいと思います。殿堂入りは大変光栄です」と女子プロゴルファー1期生、初代日本女子プロ協会理事長として苦労したころを思い出した様子だった。

今回、初めてプレーヤー部門で2人が顕彰された。樋口は「1967年に女子プロ協会が日本プロゴルフ協会の女子部として発足し、男子にご尽力いただいた。(初代理事長)二瓶さん、おめでとうございます」と二瓶を祝福し「ゴルフは生涯スポーツ。みなさんもゴルフをしましょう」と会場に呼びかけた。青木は受け取ったトロフィーをながめ「いいねえ、これ」と笑いを誘い「ゴルフだけしか知らずにやってきて、ここまでこられるとは思っていなかった。ゴルフだけが生涯できる。私も生涯、引退はありません。宣言して(受賞の)お礼を申し上げます」と話し、会場から大きな拍手を浴びた。

顕彰式典後、顕彰者や関係者によるパーティーが行われた。福井正氏が「祖父が使っていた明治時代のものです」と、ヒッコリーシャフトのクラブなど当時の貴重なゴルフ用品を持参。青木、樋口らが手にとってながめるなど、殿堂ならではのシーンも。樋口、青木が海外で戦っていた当時の秘話を披露するなど、プロゴルフの歴史に触れる一日になった。

第二回 日本プロゴルフ殿堂入り顕彰者のご紹介

式典第二回フォトギャラリー

第二回日本プロゴルフ殿堂入り式典