日本プロゴルフ殿堂

偉業を称え、未来を拓く。ゴルフから

日本プロゴルフ殿堂入り式典

Japan Professional Golf Hall of Fame

日本のプロゴルフ界に偉大な功績を残し、多くの人々に感動を与えた先人に対して、感謝と敬意を表する
「日本プロゴルフ殿堂」の記念式典です。

式典第三回

第三回 日本プロゴルフ殿堂入りプロゴルファー発表 第三回日本プロゴルフ殿堂入り式典

第三回 日本プロゴルフ殿堂入り
プロゴルファー発表

「第三回日本プロゴルフ殿堂入り式典」が2月16日、東京・日本橋三越本店の本館1階中央ホール特設ステージで行われた。顕彰されたのはレジェンドの部で、第1回日本シリーズ覇者でマスターズにも3回出場している石井朝夫、1959年日本オープンで優勝し、マスターズには6回連続出場、ゴルフレッスン書「近代ゴルフ」を著した陳清波、プレーヤー部門では、1962年日本オープンで初勝利を挙げ、国内通算57勝の杉原輝雄(2011年死去)、米女子ツアーで初の外国選手として賞金女王に輝き、世界ゴルフ殿堂入りしている岡本綾子の計4人。体調不良のため石井、岡本が残念ながら急きょ欠席となったが、顕彰者の家族、関係者のほか、三越本店を訪れた買い物客などが見守る中で、顕彰状と記念のクリスタルトロフィーを受け取った。

式典では、昨年4月に就任した日本プロゴルフ殿堂理事長の松井功が4人の功績を紹介しながら「PGA(日本プロゴルフ協会)LPGA(日本女子プロゴルフ協会)JGTO(日本ゴルフツアー機構)が手を結び、往年の名プレーヤーが築き上げてきたのがゴルフ殿堂。いまでは法人会員27社、賛助会員18社になり、大勢の方に支えられ、感謝しています」とあいさつ。島村宣伸・日本プロスポーツ協会会長は、顕彰者4人との関わりを披露し「殿堂入りにふさわしい方が受賞された。こういう方々を道しるべに、また多くの人が育っていき、将来に大きな期待ができる」と話した。会場となった三越の石塚邦雄・三越伊勢丹ホールディングス代表取締役会長執行役員は「日本のゴルフが国民的スポーツになったのは顕彰を受けた先人のみなさんの並々ならぬ努力があったからこそ。来年リオデジャネイロ五輪からゴルフが五輪競技に復活する。ますますゴルフが国民的スポーツになるのは間違いない。我々も努力したい」とあいさつした。

顕彰状を受けた石井の長男・昇氏は、父の言葉を代読。「好きなゴルフ一筋に76年頑張ってまいりました。栄誉ある殿堂入りの指名をいただき、光栄です。会場の皆様、日本プロゴルフ協会、日本プロゴルフ殿堂に感謝します」と伝えた。杉原の長男で現在シニアツアーで活躍する長男・敏一は「このような賞をいただき、私も母も家族で喜んでいます。おやじもたぶん、喜んでいないような顔で喜んでいると思います」と会場をなごませた。岡本の代わりに壇上に立ったマネジャーの館林玲子さんが岡本のコメントを代読。「みなさんに直接お会いしてお礼の言葉をお伝えできないことがとても残念です。数え切れないほどたくさんのみなさまに支えられて、ゴルフに打ち込んでくることができました。お力を頂いたすべての皆様にこの場を借りてお礼を申し上げたいと思います。ゴルフ業界がこれからも順調に発展できるよう、私も微力ながらお手伝いしたいと思っています」などと感謝の意を伝えた。

今回は陳がただひとり、本人がトロフィーを受け取り「私がゴルフを始めたのは1951年。日本に来てからはもう66年たちました。ファンの皆さんに応援をいただき、優勝することもできました。私が日本に来た時は日本に確かコースは88しかなかった。ゴルフの発展はアマの方が盛り上げてくれたおかげです。これからもゴルフ人口がどんどん増えてほしい。
ゴルフは健康のためにいいです。プロはもっと、世界を取れるぐらいになってほしい。松山(英樹)選手にはマスターズで活躍してもらいたい」と話し、祝福に来た教え子らから花束も受け取って笑顔を見せた。顕彰式後のパーティーでも「近代ゴルフ」で著した技術を身振りを交えて紹介。若いプロへのアドバイスを求められ「もう少し正確に打つこと。飛ばし合いの勝負をしていては勝てない。飛ばなくても、2打目でつければいい」と、話していた。

第三回 日本プロゴルフ殿堂入り顕彰者のご紹介

式典第三回フォトギャラリー

第三回日本プロゴルフ殿堂入り式典